病院ホスピタルアート

Hospital Art
写真:病院ホスピタルアート

ホスピタルアートとは

Hospital Art

医療施設の中に芸術を取り入れることによって、無機質な空間を温かみのある優しい空間へと変えていく・・。
このことが病院で過ごす人の心に作用し、緊張をほぐし、癒しをもたらす効果があるといわれています。
近年 芸術のある環境で過ごすことが、医療施設内での生活の質を上げることにつながり、さらには治療効果までもが著しく向上することが研究によって明らかになってきています。
これは、1984年Roger Ulrich博士の画期的な論文によって「エビデンス・ベイスト・デザイン」(科学根拠に基づくデザイン)という研究分野が確立され、その研究で実証されたものです。
スウェーデンでは、「人は誰でも文化的に最低限保証された生活を送る権利がある」という考えから、公共建築の新設・改装に際して予算の1%(病院の場合は2%)をアートに割くことが法律で決められています。


今橋玲子のホスピタルアート「オブジェダール・ミュラル」

Objet d'art Murale

2005年「WAFAフラワーデザイン世界大会優勝」後まもなく、2009年 脳出血発病。2010年リハビリ入院…。
リハビリのため入院していた時、病院から依頼を受けたことがきっかけとなって制作が始まりました。
身体の自由を失った中で花の本質である「ただ与える優しさと美しさ」に改めて強く心を打たれた経験から 花の優しさを生かしたプリザーブドフラワーのフローラルコラージュ
希望の花を意味する〈フラー・ド・レスポワ〉
日本古来より受け継がれた「和みの心」を洗練された「伝統美」として表現した
炭・竹・箔の〈幽玄シリーズ〉
これらの作品は、今橋玲子がこれまで培ってきた技術と感性を全て注ぎ込んだ作品として誕生しました。
無機質な空間を穏やかな心温まる癒しの空間へ変えていく芸術として高い評価を受け、多くの医療施設に飾られています。
フランス語でオブジェダールとは小美術品を、ミュラルとは壁掛けを意味しています。


富田産婦人科医院様展示/福岡県甘木市

写真:ホスピタルアート黎明

ご依頼場所は産婦人科の待合室。落ち着いた雰囲気のカフェを思わせる間接照明が美しく、アールの壁には著名な画家の水彩画。
それらをすべて外し、好きにデザインしてよいとのこと。
院長先生と奥様の副院長先生のどちらも経験豊かな産婦人科医であるため、患者としては安心してお任せできる、出産患者さんも多い人気の病院である。

写真:ホスピタルアート黎明

黎明

漆黒の闇の世界から空が少し白みはじめた黎明。 近くの竹は陰影がはっきりとし始めて、遠くはまだ暗く何も見えない時のどこまでも続く無限の竹林の空間を10㎝弱の厚みの中に表現。
右下から近景の静寂を表す太い炭、真ん中に風に揺れる竹林の動き、左上に遠景を細い炭で現し、右横から見ると、右から左へ横にも近景から遠景を。

写真:ホスピタルアート宇宙ーSORA-
写真:ホスピタルアート月・陽・月

宇宙ーSORA-

遥か天空からの陽射しを受け、澄みきった碧空に浮かぶ綿雲が勾玉のようなやわらかな曲線を画いている。「まがたま」の語源は「真輝魂」とも云われる。 真に輝く魂の生まれいずるところにふさわしく… そして花のような優しさと愛を育みながら成長してほしいとの願いを込めて。 希望と喜びをイメージして。 産院の待合室にふさわしく柔らかな晴れた日の雲が 漂っています。

月・陽・月

待合室から2階の産院に向かう階段の壁に  月が沈み、陽が昇り、また月が昇る  生々化育と希望の光を放っています。


那珂川病院様

写真:ホスピタルアート那珂川病院会議室